株主の皆さまにおかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。ここに、41期中間期のご報告を申し上げます。

中間期の業績

減収、特別損失の発生により赤字幅が拡大

当中間期の営業収益は、前年同期から19%減少し1,018百万円となりました。売電中のメガソーラープロジェクトのうち7件を前期に売却したため、売電収入が減少しました。株式の売却では、前年同期に比べて、利益率の高い上場株式の売却が減少しました。

親会社株主に帰属する四半期純利益は、651百万円の赤字となりました。減収に伴う利益の減少に加えて、業況の悪化した投資先企業に対する評価損や引当額が増加しました。加えて、他社の運営するファンドから損失が発生し101百万円の特別損失を計上しました。その結果、誠に遺憾ながら中間配当の実施は見送らせて頂きます。

通期の業績見込

新規上場株式の売却とプロジェクトの売却で業績見込の達成を目指す

通期の業績見込みに変更はありません。上期の業績は期初の見込から下振れました。上期に見込んだ未上場株式の売却益が来期以降にずれ込んだほか、見込外で特別損失が発生したためです。一方、下期の株式売却益は、期初の見込を上回る見通しです。国内で、期初に見込んでいなかった新規上場が発生する見込みです。また、メガソーラーを始めとしたプロジェクトの売却益も、期初の計画どおり見込みます。その結果、上期の下振れを補い、従来連結基準の親会社株主に帰属する当期純利益の見込値340百万円の達成を目指します。

※ 従来連結基準の説明及び決算の詳細については、決算発表資料をご覧ください。
https://www.jaic-vc.co.jp/jir/jirlibrary/settle/index.html




中期経営計画の進捗状況

ベンチャー企業とのパートナー戦略で事業拡大を目指す

ベンチャーキャピタルとして培った企業発掘力を活かす

2021年4月から始まった3年間の中期経営計画では、ベンチャー企業とパートナーシップを組んで事業の拡大を目指します。当中間期は、3年間の行動計画のうち、スマートアグリ、ヘルスケア、ディストリビューションセンターで大きな進捗がありました。

      3年間の行動計画   当中間期の進捗状況
スマートアグリ 戦略投資先の㈱森久エンジニアリングと、大手コンビニを軸に販売先を開拓し、4号工場まで事業規模を拡大する 2号工場が竣工、12月に本格稼働予定
(⇒P3「特集」)
ヘルスケア 大手銀行、リース会社とのファンド組成により、戦略投資先のソーシャルインクルー㈱が運営する障がい者グループホーム50棟に投資を実行する
ディストリビューション
センター
  • 重点分野として、戦略投資先のKICホールディングス㈱が開発する案件への投資残高を積み上げる

  • プロジェクトの初期段階に投資、ミドル・リスク&リターン志向のレイターステージの投資家を呼び込み採算性を向上

社会の課題を解決する投資会社

当社は、メガソーラー発電所への投資を通じてCO2の削減に寄与しています。また、ここで培ったベンチャー企業と共にプロジェクトを開発するための知見や融資資金を調達するノウハウを活用し、社会の課題を解決するための投資領域を拡大しています。

具体的には、食品廃棄物を燃料とするバイオガス発電所への投資では、CO2削減に加え地域のゴミ削減に貢献しています。

植物工場への投資では、気候変動の影響を受けずに野菜を安定供給するとともに、農業人口の減少や高齢化による諸問題、食の安全、水資源の有効活用に対するソリューションを提供します。

ヘルスケア分野では、高齢者や障がい者向けの住居を建設し、少子高齢化問題や包摂的な住宅環境の提供に取り組んでいます。

また、物流施設への投資では、物流網の集約によるCO2削減や、生産性の高い社会の実現、雇用の創出による地域産業の活性化に貢献します。

当社は、今後も、社会の課題を解決する新たな投資領域において、競争優位性の高いベンチャー企業を発掘し、事業ポートフォリオの拡大を図り、将来の事業の柱へと育成します。ベンチャー企業とパートナーシップを組み、融資資金を活用したプロジェクトに投資を行い、SDGsに掲げられた持続可能な経済成⻑に貢献していきます。